アフリカ旅行に興味を持ちながらも実現できていない理由はなんでしょうか?
「遠いので時間が取れない…(→実は、連休に3泊5日程度で来る方もいます)」
「費用が高そう…(→実は、往復航空券も最安7万円台から)」
など、人によって色々あると思いますが、一番多い理由は
「アフリカ旅行は危険そう…」
という不安ではないでしょうか?
たしかに、アフリカには危険な所もあります。
ですが、アフリカは50以上の国・地域からなる大陸。
アジアでも日本が隣国の北朝鮮、中国とは異なるように、アフリカでも国によって事情がまったく異なります。
中には、
・ビザ不要
・7つの世界遺産
・主食お米でうまい
・日本人運営の宿有り
・往復航空券12万円台から
・日本語のガイドブック有り
・フランス人に人気のバカンスの地
・海外数か国目の人も一人で来てる(ツアー不要)
・治安良好(4機関中3機関が「日本と同程度」と評価)
実際、多くの日本人旅行者が治安の良さを実感していたり。
そこで今回は、アフリカのすべての国・地域別に、複数の情報源による治安評価を確認し、そこから見える実態を紹介。
また、西アフリカのセネガル在住6年目で、複数のアフリカの国へ旅行経験のある僕が、実際に感じている事、そして旅行者向けの注意事項を、体験談を交えて記します。
(各評価地図は2019年2月10日時点のものです)
(アフリカ旅行では持ち物の準備をしっかりしてトラブルを未然に防ぎましょう)
(アフリカ旅行に必須の海外旅行保険。あるクレジットカードを使って「1万円以上」節約する方法があります)
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目次
- 1 アフリカは危険な国も多いが「ヨーロッパより安全な国」もある
- 2 すべてで治安が良い評価のアフリカの国は8か国。うち4か国はなんとあの地域…
- 3 アフリカ旅の危険度を下げるには?危険な国・地帯は避ける(無理して入らない)
- 4 アフリカ旅行出発前に、海外旅行保険に加入すべし
- 5 アフリカ旅行の持ち物リスト47選
- 6 「アフリカ治安の良い国・悪い国ランキング」近日公開!
アフリカは危険な国も多いが「ヨーロッパより安全な国」もある
各国外務省は、外国の安全性について評価をしている事が多いです。
そうした情報は、もちろん調査に基づき発信されていますが、同時にその内容が当該国への政治的・経済的関係性などに配慮したものである事は言うまでもありません。
そこで今回は、日本とアメリカの外務省の各国への評価、ならびに、政治的要件に左右されにくい、リスク管理を専業とする企業の評価も合わせて見てみましょう。
日本の外務省のアフリカの危険度の評価地図
白が安全度最高、黄、薄オレンジ、濃いオレンジ、赤の順に危険度が増していきます。
アフリカは赤色の国もありますが、南部アフリカの国々などは白色(日本と同レベルの安全性)、それ以外の多くの国も2番目に良い評価の黄色(カンボジアやインドネシアと同程度)と評価されています。
白色評価の国
ガンビア、カーボヴェルデ、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ、エスワティニ、レソト、モザンビーク、タンザニア、セーシェル、モーリシャス
黄色評価の国
モロッコ、セネガル、ギニア、シエラレオネ、リベリア、コートジボワール、ガーナ、トーゴ、ベナン、カメルーン、ガボン、コンゴ共和国、ザンビア、ジンバブエ、マラウイ、マダガスカル、ウガンダ、ルワンダ、コモロ、サントメ・プリンシペ、赤道ギニア
(当記事内では基本的に、国土の7割位を占めている色で割り振り。それ未満の場合は格下げ。一部例外や見逃しがあるかもですがすべて目視のため大目に見てください。笑 もし見落としに気付いた方がいたら、メッセージ等で教えてください)
アメリカの外務省のアフリカの危険度の評価地図
灰色っぽいのが安全度最高(普通に用心すべき)、それ以外の色はすべてリスクあり。赤が危険度最高です。
日本やオーストラリアは最高ランクの灰色ですね。
もう少し拡大してみます。
分かりますか?
アメリカは、ヨーロッパ諸国や中国を黄色(注意すべき地域)、それ以外のアジア諸国も緑色(注意すべき地域で、相当危ない場所もある地域)に格付けしています。
そして、アフリカを見ると、危険な国も多いですが、なんとヨーロッパやより安全という灰色(白)や、灰色斜線(普通に用心すべきで、一部相当危ない場所がある地域)になっている国もあるのです。
日本と同ランクの最高ランク灰色(白)
モロッコ、西サハラ(モロッコ)、セネガル、カーボヴェルデ、赤道ギニア、ナミビア、ボツワナ、ザンビア、エスワティニ、レソト、ジブチ、サントメ・プリンシペ、モーリシャス、セーシェル、コモロ
一部地域を除き上記と同評価の灰色斜線
リベリア、ガーナ、ガンビア、トーゴ、ベナン、赤道ギニア、ガボン、アンゴラ、マラウイ、ルワンダ、モザンビーク、マダガスカル
僕の宿のあるセネガルも最高ランクの灰色ですね。
リスク管理・調査会社のアフリカの危険度の評価地図
世界的に有名な海外渡航リスク管理企業「International SOS社」「Control Risks社」の評価を見てみましょう。
International SOS社の評価
地図を見ると、日本は良い方から2番目の黄色(LOW TRAVEL RISK)。ヨーロッパやアメリカも黄色ですね。
アフリカは赤い国も多いですが、中には日本より高いエメラルド評価の国、そして日本と同じ黄色評価の国もあります。
エメラルド評価(INSIGNIFICANT TRAVEL RISK 日本より安全という評価)の国
カーボヴェルデ、セーシェル
黄色評価(LOW TRAVEL RISK)の国
モロッコ、セネガル、ガンビア、ガーナ、ギニア、ベナン、ガボン、赤道ギニア、ナミビア、ボツワナ、ザンビア、マラウイ、ルワンダ、コモロ、モーリシャス、サントメ・プリンシペ
Control Risks社の評価
地図を見ると、日本のセキュリティリスクは良い方から2番目の黄緑色(Low)、政治的リスクも良い方から2番目の黄緑色(Low)。
ヨーロッパやアメリカも黄緑色ですね。
アフリカは赤い国も多いですが、中には日本と同じ黄緑色評価の国もあります。
セキュリティリスクも政治的リスクも黄緑色評価(Low)の国
セネガル、ガンビア、カーボヴェルデ、ガーナ、ナミビア、ボツワナ、モーリシャス、セーシェル
すべてで治安が良い評価のアフリカの国は8か国。うち4か国はなんとあの地域…
その8か国とは…
カーボヴェルデ
ガンビア
ガーナ
ナミビア
ボツワナ
モーリシャス
セーシェル
そして、日本人宿「シェ山田」のあるセネガルです。
上記を見ると、なんと8か国のうち、
・3か国は「離島の国」
・4か国は「西アフリカ」
という結果になりました。
西アフリカの国から4か国(うち1か国は離島のカーボヴェルデ)がランクインしたのは、イメージと違って驚かれた方も多いのではないでしょうか?
データをまとめるのはなかなか大変ですが、こうしてまとめてみると、色々勉強になりますね。
治安の良いセネガルにご興味をお持ちいただけた方には、僕が2年以上かけて制作したセネガルのガイドブックもおすすめです。
アフリカ旅行ガイドブック セネガル(電子書籍)
という事で、ここからは、アフリカ渡航時に、危険を避けるための方法を解説してみます。
アフリカ旅の危険度を下げるには?危険な国・地帯は避ける(無理して入らない)
上記のように、アフリカで治安が良いとハッキリ言える国はそれほど多くないと分かりました。
1か国を目的にした短期旅行なら、試しに上記の8か国(「アフリカ」を感じたいなら、離島以外の5か国)へ行ってみるのが良いと思いますが、中には
「アフリカを一周しよう」
「いろんな国を周ってみたい」
と思っている方もいると思います。
そうした長期旅行者の場合、いったいどんな事に気を付けて旅行をすれば良いのか、以下に記します。
アフリカで危険を避ける方法①危険な国・危険地帯に行かない
一番はこれです。
「アフリカのすべての国を制覇したい」
という気持ちはよく分かりますが、明らかに危険な国・地帯に行くのは自殺行為です。
上記4つの地図で一番危険な評価になっている国は、行くのは絶対にやめましょう。
アフリカで危険を避ける方法②極力人ごみを避ける
旅のトラブルは大抵人から。ある意味マラリア、狂犬病などの病気よりも怖いのが人です。
人が集まる場所は、トラブルの元。
人が大勢集まる場所は、なるべく長居しないようにしましょう。
人込みで特に多いのが「スリ」。
人が多い場所に行く際は、金品は取り出しにくい場所に入れ、なるべく人目につかないようにする事が大切です。
アフリカで危険を避ける方法③ホテル選びは設備を要チェック。事前のネット予約がベター
以前こちらの記事でも説明しましたが、アフリカは意外と寒いです。
にもかかわらず、アフリカでは数千円する宿泊施設でもホットシャワーが無い事も。
日本人は「シャワー」と書いてあれば当たり前にお湯だと思いますが、たとえば僕の住んでいるセネガルではシャワーは基本水。「ホットシャワー」「温水シャワー」と記載があるかチェックしましょう。
(日本人宿「シェ山田」はホットシャワーです。念のため。笑)
アフリカで危険を避ける方法④少しの接触は「事故じゃない」アフリカの交通事情はひどいので車に要注意
これまでさまざまなアフリカの国に訪れましたが、一般的に、アフリカの交通事情はひどいです。
国によりますが、車線逆走から路肩走行、バイクは歩道を走り、信号無視どころかそもそも信号が無い、などなど。
そんな状況ですから当然、事故も日常茶飯事のように発生しています。
日本ではこすったり軽くぶつけても事故ですが、多くのアフリカの国では多少の接触は事故として考えない人も多いです。
僕の住んでいるセネガルでも、そのあたりの意識は非常に低いです。
サイドミラーが人にぶつかっても謝ってすら来ない事も。
また、車は日本だったら100%車検に通らない古びたものが多く、そのため車両の故障も多いです。
事故と故障に加え、道路事情も悲惨です。
一部の国を除き、未舗装道路や穴のあいている道路も多く、道自体がきちんと整備されていません。
そうした状況ですので、以下を厳守しましょう。
1.なるべく車道から離れて歩く
サイドミラーの件を上記に記しましたが、こちらが避けないと減速もせずに突っ込んでくる車も多いです。
歩道が無い道も多いアフリカですが、なるべく道路から離れて歩くようにしましょう。
2.レンタカーなどを自分で運転しない
現地の人はまだ慣れているからどうにか運転できますが、こんな悪条件下で日本人が運転するのは自殺行為です。
もし車を一日使いたい場合などは運転手ごとチャーターするようにしましょう。
一番簡単なのは、タクシー運転手に交渉する事です。
3.タクシーやバスは乗る車両を選ぶ
上述の通り、車両故障が非常に多いです。
しかも壊れた場合でも、基本的に返金などはありません。
いつ直るか、そもそも直るか分からない車両をひたすら待つか、諦めて自分で別の手段を探すしかありません。
そのため、乗る車両は可能な限り選びましょう。
アフリカで危険を避ける方法⑤お金の匂いのしない地味な服装を心がける
アフリカでは、身なりでその人の裕福さが大体わかります。
キレイな服を着ている人は、お金持ち。みんなそう思います。
一時期人気の高かったダメージジーンズ。
日本や欧米をはじめとする比較的裕福な国で人気が出たのは「本当にそんなボロボロの服を着ているわけが無い」という前提の感覚があるからです。
しかしアフリカでは、国や地域によっては、リアルにダメージを負った服を着ている人も少なくありません。
だからこそ、見た目で判断されます。
僕たち日本人が「外国人」というだけで、アフリカの人達は「お金持ち」だと感じます。
その上、こぎれいな服装をしていったらどうでしょうか?「私はお金を持っています」と言っているようなものです。
アフリカを旅行する際は、できるだけ地味な色・デザインの、比較的くたびれた服を着ていくようにしましょう。
金・銀・銅などの貴金属のネックレスや、高級な腕時計などはもってのほかです。
アフリカで危険を避ける方法⑥人気の無い場所は避ける
人込みを避けなくてはいけませんが、同時に人気の無い場所も危険な事が多いです。
なぜなら、なにかあっても助けてくれる人がいないため、悪さを企んでいる人にとっては絶好の条件だからです。
また、人気が無いという事は、現地の人もその場所を避けている可能性があります。
込み過ぎず、過疎り過ぎず。
街の散策などをする際は、適度な人通りのある道を選び、細い路地など人目につかない場所は極力避けるようにしましょう。
アフリカで危険を避ける方法⑦旅行中はインターネット環境を確保しよう
海外旅行ではトラブルはつきもの。
特にアフリカでは、想像もできないトラブルが起こる事も。
そんな時、ネットがあると無いのでは大違いです。不慣れな土地でもGPS機能と地図アプリで道が分かりますし、目的地の名前さえわかれば検索する事もできます。翻訳アプリなどを使って会話をする事も。
(アフリカではネットでの予約に対応していない場所もあるので、観光時、電話がある方が便利な事が多い)
(また、スマホの地図が使えるかどうかで旅の難易度・安全性が大きく変わります)
日本とは違い、海外では携帯電話のSIMカードが安く手に入ります。
特にアフリカでは、100-200円で手に入る事が多いです。
最近はSIMフリーのスマホも安価に手に入るようになってきたので、海外旅行用に一つ持っておくと、とても便利です。
以下、手頃な価格のSIMフリースマホをいくつか挙げておきます。
1.ZenFone Live
ノートパソコンでおなじみのASUSが出しているSIMフリースマホです。
2万円を切る価格で性能への評判も悪くない。旅行向けのお手軽スマホの一つです。
2.OUKITEL C15 PRO+ SIMフリースマートフォン
1万円ちょっとで買えるのに、クアッドコア 3GBRAM+32GBROMという高性能を誇るスマホです。
Amazonのレビューでもコスパ抜群との声。
3.V·Mobile J5スマートフォン本体 5.5 インチ 3G クアッドコア
1万円を大きく割り込む激安スマホです。
評判は賛否両論あり可もなく不可もなく、といった感じですが、海外で地図アプリとwebでの検索用途ならこれで十分ではないでしょうか。
(ちなみにもし僕なら2のOUKITELのスマホにします)
不安な方はWiFiレンタルもあり
僕は長期旅行をする事が多く、かつ日本ではなくセネガルから色々な国へ行くのでSIMフリースマホ派ですが、日本からの短期旅行の場合は、WiFiレンタルの方が安く済む事もあります。
「到着直後からすぐにネットを使いたい(SIMカードは設定後使えるようになるまで数時間かかる事もある)」
「現地でSIMカードを購入できる場所を見つけてちゃんと買えるか不安…」
「アフリカ旅行のためだけにSIMフリースマホを買うのはもったいない」
という方には、海外Wi-Fiレンタルが良いでしょう。
おすすめはイモトのWiFi。なぜなら、アフリカで40ヶ国以上に対応している、アフリカに強いWiFiだからです。
セネガルにもバッチリ対応しています。
アフリカ旅行出発前に、海外旅行保険に加入すべし
ネット環境の点でも記しましたが、アフリカ旅行では、どんなに旅慣れている人でもハプニングやトラブルに遭う事がしばしば。慣れで確率はある程度減らせるものの、最後は「運」。
数年間旅を続けている世界一周旅行者の方、100か国以上に訪れた事のある方でも、不可抗力でケガや病気をする事もあり得ます。
アフリカ旅行で、リスクを全くのゼロにすることは不可能。
「それでもアフリカに行きたい」そんなあなたは、せめて出発前に、必ず海外旅行傷害保険を準備しておきましょう。
せっかく念願のアフリカに行くなら、安心して楽しめるように、準備は入念に。安心はお金で買いましょう。
(海外旅行保険代を1万円節約する方法は以下をご覧ください)
アフリカ旅行の持ち物リスト47選
先進国への旅行ならまだしも、アフリカ旅行の場合、到着した後に「●●を持ってくればよかった…」となると、取り返しのつかない事になる恐れがあります。
以下を見て、短い期間でも「アフリカで生活をするつもり」で、持ち物の準備はしっかり行ってください。
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