サーフィン

小波用サーフボードは「おすすめしない」大きなデメリットとは?

2020年3月23日

小波用サーフボードをおすすめしない理由とデメリットを解説

週5日サーフィンしてるセネ山( @afsurf1 )です。

日本ではすっかり市民権を得ている「小波用サーフボード(ステップダウンボード)」

プロサーファーでも使っている人は少なくないですが、僕は「おすすめしない」と断言します。

この記事では、その理由をズバっとお答えします。

実際に小波用サーフボードを3か月以上使い、さらにハイパフォーマンスボードも3か月以上使って比較した上での感想なので、参考になりましたら幸いです。

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読むメリット

この記事を最後まで読むと、

  • 小波用サーフボードの定義
  • 僕が使っていた小波用サーフボード
  • 一般的な小波用サーフボードのメリット&デメリットを実際に使って検証した結果
  • ハイパフォーマンスボードに乗って気付いた「重大な事実」
  • 小波用サーフボードをおすすめしない「3つの理由」
  • プロサーファーが「小波用サーフボード良い」と言う2つの理由
  • 小波用サーフボードを使っても良い「たった1つの例外」

などを知る事ができます。

なお、以下の目次を見ると、この記事の概要が分かります。

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目次

僕が小波用サーフボードを使い始めた経緯

僕は西アフリカのセネガルに住んでいるのですが、日本と異なり、セネガルではサーフィン道具を買える場所も少なく、種類も限られています。

セネ山
ボードなんてまともなの全然売ってない…

なので僕は、日本帰国時にボードをまとめ買いしたり、アメリカのショップに直接注文し輸入しています。

2019年4月、日本に一時帰国して、2枚のボードを中古で購入。

そのうちの1枚が、小波用に購入したステップダウンボードでした。

ズバリ!僕が買った小波用ボードとは…

 

僕が中古で買った小波用サーフボード「アルメリック Sampler」

小波用サーフボードのアルメリック「Sampler」

タイトルの通り、僕が買ったのはアルメリックのステップダウンボード史上最高との評判もある「Sampler」。

2本新品で買う余裕の無かった僕は、中古で買いました。

 

小波用サーフボードとは「長さ短めで乗る浮力の大きい板」

小波用サーフボード(ステップダウンボード)は、小波でもスピードがつきやすいように設計されたボードです。

ボード形状の一般的な特徴は以下の通り。

  • アウトラインが丸みを帯びてる
  • 幅広め
  • 厚め
  • ロッカー抑えめ
  • ノーズにボリューム有

 

一般的な小波用サーフボードのメリットとデメリット

一般的に言われている、パフォーマンスボードと比較して小波用サーフボードのメリットとデメリットは以下の通りです。

 

メリット

よく言われるメリットは以下の3つです。

 

テイクオフ早い

浮力が大きい分、テイクオフが早い。

 

スピードつきやすい

浮力が大きいので、小波でもスピードがつきやすい。

 

小波でもロングライドできる

浮力が大きいので、パワーの無い小波でも、ロングライドできる。

 

デメリット

よく言われるデメリットは以下の3つです。

 

ドルフィンスルーやりにくい

浮力が大きくて沈まないので、ドルフィンスルーはやりにくい。

 

重い(アクションやりにくい)

浮力が大きい、つまり単純に体積が大きいので、ボードは重く、アクションは動きが鈍くてやりにくい。

 

ターンやりにくい

パフォーマンスボードと比較して、小波用は基本的にレールが厚め。

レールが厚いと単純に波にボードが入っていかないので、ターンがしづらい。

 

小波用サーフボードを3か月間使って特徴を検証した結果

3か月間小波用サーフボードを使用して、よく言われている特徴(メリットとデメリット)を検証。

パフォーマンスボードとの比較もしてみました。

 

よく言われている特徴(メリットとデメリット)を検証

上記のメリット・デメリットを検証。

正しいか、正しくないかをハッキリ記しました。

 

【メリット】テイクオフ早い→○

これは「正しい」です。

やっぱり、浮力が大きい分、テイクオフは早いと感じました。

 

【メリット】スピードつきやすい→◎

これは「かなり正しい」です。

やっぱり、浮力が大きいので、小波でもスピードがつきやすいです。

正直、このメリットはかなり感じると思います。

 

【メリット】小波でもロングライドできる→○

これは「正しい」です。

やっぱり、浮力が大きいので、パワーの無い小波でも、ロングライドできる気がします。

 

【デメリット】ドルフィンスルーやりにくい→◎

これは「かなり正しい」です。

やっぱり、浮力が大きいので、沈まない。

ドルフィンスルーは相当やりにくいです。

 

【デメリット】重い(アクションやりにくい)→○

これは「正しい」です。

浮力が大きい、つまり単純に体積が大きいので、ボードは重い。

そのため、アクションは動きが鈍くてやりにくいです。

 

【デメリット】ターンやりにくい→◎

これは「かなり正しい」です。

レールが厚くて波に反発してしまうため、波にボードが入っていかない。

正直、ターンがしづらいと感じました。

特に、トップターンが難しい。

 

…と、ここまで定説通り順当にきてますが、大事なのはここから先

(※注意:衝撃的な事実を記してます)

 

ハイパフォーマンスボードに4か月間乗って気付いた「重大な事実」

僕(身長163cm 5'4 体重53kg)は、2019年12月から、アルメリックの「Happy(5'7,  18 1/16,  2 1/8,  volume : 22.1L)」に乗っています。

(5'7は既製品のサイズとして無かったので、米国アルメリックにカスタムオーダーして、米国から輸入しました)

(Happyの前は、同じくアルメリックのT-Low 25.5Lに乗っていました)

このボードを使い始めて以来、僕は「上手くなるまで小波用サーフボードには乗らない」と決めました

その理由はというと…

小波用サーフボードでは、サーフィンは上達しない(上達速度が非常に遅い)からです。

その理由は3つあります。

 

小波用サーフボードではサーフィンは上達しない理由①レールが入れにくい

現代サーフィンでは「Rail to rail(レール トゥ レール)」が最も重要な技術の一つである事は言うまでもありません。

ですが、小波用サーフボードでは、レールが厚い事が原因で、このレール・トゥ・レールがやりにくい

中にはもちろん「レールを落としてある小波用パフォーマンスボード」といううたい文句の板もありますが、正直、限度があります。

波野リカ
でも、テイクオフ早いから本数乗れるし練習になるんじゃないの…?

という意見もあるかもしれません。たしかに、パフォーマンスボードよりは早いでしょう。

ですが、テイクオフしてもアクションができない(やりにくい)のでは話になりません。

波野リカ
でも、私まだアクションまったくできない初心者だし…?

というなら、短めで浮力を上げたボードではなく「長さ」のあるボードで浮力を抑える方がベターです。

そうすれば、仮に浮力が小波用ボードと同じと仮定すると、レールは薄くする事が可能ですし、かつテイクオフは格段に早いです。

 

小波用サーフボードではサーフィンは上達しない理由②ドルフィンがやりにくく疲れる

正直、ドルフィンがやりにくい事は、上達速度を遅らせる大きなデメリットの一つです。

特に、海底の地形が変化せず一定のブレイクが多いリーフブレイクとは異なり、日本のようなビーチブレイクでは、あらゆる方向から波が崩れてくるため、ゲッティングアウトが大変。

そこで小波用ボードを使うと、アウトに出るまでにムダに時間がかかり、疲れてしまいます。

 

小波用サーフボードではサーフィンは上達しない理由③自分でスピードをつける事を覚えない

これはレールトゥレールの話とも繋がってくるのですが、ボードの浮力でスピードがつくので、自分でアップスをしてスピードをつける事、パワーゾーンをキープする事への意識が弱くなります。

(アップスも小さなターンを繰り返しているような動きなので)

結果、上達が遅くなります。

波野リカ
でも、プロも使っているし、そんなに小波用ってダメなの…?

と思うかもしれませんが、実はそこに大きな落とし穴があります。

それは何かというと…

 

プロサーファーが「小波用サーフボードは良い」と言う2つの理由

「小波用の板は1本は持っておきたい」

「小波用サーフボードは良い」

プロサーファーがこうした発言をするのを時々目にしますよね。

僕、プロがこのように発言する「2つの理由(カラクリ)」に気付いちゃいました。

それはと言うと…

 

プロサーファーが「小波用サーフボードは良い」と言う理由①浮力

波野リカ
えっ、浮力があるからダメみたいな事言ってなかった!?

いやいや、ちょっとお待ちください。

ここで言う浮力は、ちょっと別の話なんです。

と言うのも、実は…

 

プロサーファーの多くは市販のサーフボードと同じ浮力の板に乗っていません!

波野リカ
えー!?どういう事??

って思いますよね。分かります。僕もそうでした。

「○○プロはアルメリックの●●って板を使っている」

そう聞いたら、そうだと思いますよね普通。

もちろん、中には市販品と同じサイズで使っている人もいるのかもしれません。

ですが、多くのプロは「モデル名は同じでも、サイズは市販サイズとは違いカスタム」なんです。

もっと詳しく言うと、市販サイズよりも浮力の小さい板に乗っている

なので、プロサーファーが言うところの「小波用サーフボード」とは、プロが普段使うパキパキのパフォーマンスボードよりも「少し短く、少し浮力が多い板」つまり、僕らが普段見ている「市販のパフォーマンスボードと同程度の浮力」なんです。

 

実は…市販のボードは、すでに浮力がかなり多めに設定されています。

正直、市販の「パフォーマンスボード」の浮力はすでに「ステップダウンボード並」と言っても過言ではありません。

たとえば、僕(身長163cm 5'4 体重53kg)は先ほど、アルメリックの「Happy(5'7,  18 1/16,  2 1/8,  volume : 22.1L)」に乗っているとお伝えしましたが、実は、これでも僕にはオーバーフローなんです。

(僕の体重なら、ベストな浮力は「20.2L位」。僕は、Happy以前の板の浮力が25.5Lで、それ以前が28L位だったのですが、28→25.5に落とした時に大きな変化を感じたので、「オーダー費用+輸送費+関税で14万位かかるので、絶対に失敗できない…」と思い、5L以上下げる事にビビッて上記の浮力にしましたが、いまは「やっぱり20L位にしておくべきだった…」と感じています)

ですので、サイズのカスタムオーダーをせずに市販の板を買っている人なら、わざわざ小波用なんて必要無いんです。

これ、実はボード選びにも非常に重要なポイントです。

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2つ目の理由は、プロ特有の事情からです。

 

プロサーファーが「小波用サーフボードは良い」と言う理由②プロはどんなコンディションでも戦う必要がある

「今日はスネヒザか…苦笑 サーフィンやめとこう」

これができないのがプロの世界。

以下の動画では、超小波時の大会の様子を見る事ができますが、この波でも試合するんですよね…。

この小ささになってくると、正直「何が何でもどうにかしてスピードつけなきゃ始まらない」わけです。

動画タイトルで「全員がEPSボードを使用」とありますが、ボード自体のフォルムも丸みを帯びた「小波用」がほとんどです。

という事で、結論を2つ言いますと…

 

小波用サーフボードの2つの結論と考察

小波用サーフボードの2つの結論と考察は以下の通りです。

 

結論①小波用サーフボードを使っても良い「たった1つの例外」は…

例外はズバリ!

波がほぼ無い時(スネヒザ~maxモモくらいまで)に使う事」です。

つまり、小波用サーフボードは「もはや、普通のサーフボードではサーフィンにならない」というレベルの波の場合に、それでもどうしてもサーフィンをしたい人が使う「どうにか遊ぶためのボード」と言えるでしょう。

なので…

 

結論②小波用サーフボードが必要なのは3パターンの人

  • 普段入るポイントは超小波が多い
  • 絶対にどんな時も海に入りたい
  • 大会に出ている

という人は、買う事を検討してみても良いのではないでしょうか。

 

【考察】小波用サーフボードは「すでに上手い人」が使うべし!?

小波用サーフボードでは上達しないので、おすすめしない。

では、プロサーファーのようにすでに上手い人はどうなのか、という事なんですが。

ここからは、僕がまだそこまでのレベルになっていないので考察なのですが、プロなど上手い人の場合、波を見る目と判断力が養われているので、その日の波のコンディションから、適切に板のチョイスができると思うんですね。

なので、上述の通り、大会で小波時に使用するだけでなく、たとえば「ダンパー気味の早いセクションが多いコンディションでどうにか抜けてアクションを決めるためには、今日はこの板が必要だろう」といった所まで考えて、小波用サーフボードを使用する事が考えられます。

そのレベルまで行けば、使う事にも意味があると思います。

(僕の感覚としては、そういう人はきっと、0.5L、1Lの浮力の変化を敏感に感じられるレベルに研ぎ澄まされているんだと思います)

 

小波用サーフボードについての個人的所感

僕的には、書いていて、

セネ山
小波用サーフボードが必要無い場所で1年中波乗りしたいなあ

と感じました。

という事で以上です。

こんな感じで、今後もサーフィンに関する気付きと考察を、当ブログとYouTubeで発信していきます。

チャンネル登録してお待ちください。

それでは、僕は今日も海に行ってきます!

みなさんも良いサーフライフを!

セネ山( @afsurf1 )でした。

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  • この記事を書いた人

セネガル山田(セネ山)

西アフリカのセネガルで宿「シェ山田」を運営しつつ、1日6時間・週5日のサーフィン生活満喫中|セネガルサーフツアー「セネサーフ」好評受付中|セネガル観光ラップで晋平太コラボ&TV出演も|著書『アフリカ旅行ガイドブック セネガル』|詳しいプロフィールはコチラ

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