サーフィン

初心者用サーフボードの浮力「ありすぎNG」な3つの理由

初心者用サーフボードの浮力がありすぎるとダメな3つの理由を実体験を元に解説

週5日サーフィンしてるセネ山( @afsurf1 )です。

「初心者用サーフボードの浮力はどの位が良いの?」この記事では、そんな疑問にズバリ回答します。最後まで読むと「間違えないサーフボード(ショートボード)選び」ができるようになります。

先に結論を言うと、

  • いわゆる「初心者用サーフボード」は要注意
  • 浮力より「長さ」を出すべし
  • 浮力はなるべく適正浮力に近づけろ

です。以下で理由とともに詳しく解説していきます。

セネ山
YouTubeやってます↓

ぜひチャンネル登録よろしくです◎

波野リカ
ブログの登録もよろしくです♪

なお、以下の目次を見ると、この記事の概要が分かります。

初心者用サーフボードの浮力「ありすぎ問題」

「サーフィン初心者には浮力(ボリューム)の大きな板が良い」

「大きければ大きいほど楽にサーフィンできる」

巷でまことしやかに囁かれているこの説ですが…

断言します。信じない方が良いです。小波用サーフボードの記事でも説明しましたが、浮力が大きい事によるデメリットは、メリットよりもはるかに大きいです。

 

浮力ありすぎのサーフボードが初心者にNGな3つの理由

正直「適正浮力より5L以上も多いボード」に乗るなんて「サーフィン上達の邪魔をしている」ようなものです。

セネ山
僕ももっと早く知りたかった…

以下では、具体的に、なぜ初心者に浮力ありすぎのサーフボードはNGなのかを解説します。

 

理由①ドルフィンスルーがしにくいから

実は、ドルフィンスルーの上手さは、サーフィン上達に直結します。というのも、サーフィンは波がブレイクするポイントまで、頑張って沖に出なくてはいけないからです。波に乗れる本数、つまり練習できる回数は、ドルフィンスルーに大きく左右されます。

特に日本は、多くのポイントがビーチブレイクのため、リーフに比べて波は不規則に割れます。そのため、必然的にドルフィンスルーをする回数は多くなります。

そこで、適正浮力より5L以上も浮力のある超オーバーフロートなサーフボードを使ったら…練習回数が減るのは明らかですよね。というか、そんな板では、本人はドルフィンスルーしているつもりでも、実際は全然できていません。

僕もサーフィンを始めた当初は、ドルフィンスルーが本当に辛かったです。それもそのはず。体重48kgの僕が当時使っていたのは、30L以上の超オーバーフロートな板だったからです。

セネ山
ドルフィンできるわけないw

よく「ドルフィンのために腕立て伏せをしよう」と頑張っている人がいますが、そんな事をする前にまず、適切な浮力のサーフボードに乗りましょう。

 

理由②テイクオフがゆっくりできないから

浮力の小さい板のメリット・デメリットの記事でも解説しましたが、浮力の大きな板のデメリットの一つに「テイクオフがゆっくりできない」という事があります。

もしあなたが、

  • 波に押された時のスピードが速すぎて焦る
  • 立とうとしてバランスを崩してワイプアウトしてしまう

という失敗に心当たりがあるのなら、これはサーフボードの浮力のせいかもしれません。

セネ山
僕も過去、そう実感してました

ご存知の通り、サーフィンはテイクオフをしない事には始まりません。だからでしょうか、世間では「テイクオフは基礎中の基礎」「テイクオフができる、できない、なんて言うのは、サーフィンを始めたての人だけの悩みだ」と考え、できて当たり前だと思っている人が多い。ですが、実際は、横に行きカットバックができるような中級者ですら、ちゃんとしたテイクオフとは程遠い人がいるのが現実です。

  • テイクオフを落ち着いてできる
  • 波のボトムに降り過ぎずにハイラインをキープする

この二つができるかどうかが、サーフィン上達の成否を大きく分けます。そしてこれらは、適正浮力に近いサーフボードを使う事で格段にやりやすくなるのです。

 

理由③レールが入れにくいから

一般的に、浮力の大きいサーフボードは、浮力の小さいサーフボードよりもレール形状も厚くなっています。レール形状だけをシャープにしたとしても、レール周辺(直前)の厚さは変えられません。

レールの厚さは、レールの入りやすさに直結します。そして、レールが入れられるかどうかは、サーフィンのレベル、および上達スピードに直結します。レールが入れられないと、横に行く事ができません。トップターンもボトムターンもできません。

サーフィンと言えば「レール to レール」というほど、レールを入れる事はサーフィンにとって重要な事。というか、レールの入ってないサーフィンなんて、もはやサーフィンではないと言えます。スピードがつけばつくほど、深いターンをすればするほど、ボードに体重を乗せる事ができればできるほど、波の中にレールが入る事になります。

 

初心者用サーフボードの浮力の選び方「3つのポイント」

波野リカ
適正浮力って何?

と、初心者の時は右も左も分からないですよね。僕もそうでした。そんなあなたに向けて、サーフボードの適切な浮力の選び方を解説します。

 

選び方①適正浮力+5Lを上限としてサーフボードを選ぶ

まず「適正浮力」とは、体重別の、適正な浮力の事を言います。サーフィン用品メーカーをはじめ、さまざまな組織が数値を出していますが、おおよそ同じです。

僕が特に参考にしているのは以下のサイトです。

Surf Simply
 
Volume To Weight Ratios
https://surfsimply.com/surf-coaching/volume-weight-ratios/
Update Sep 2019: We now have an updated version of this article that you can read here. The update includes more information on our new Volume to Weight Chart, and how to use it. In episodes 7 and 50 of the Surf Simply Podcast, the team spoke abou...

このサイトの「volume to weight ratio」では、サーフィンのレベルごとの適正体重が表示されているのですが…

 

「プロ」の欄以外の数値は無視しましょう。

波野リカ
えっ!?

断言します。ズバリ「プロ」の欄の数値を参考にしてください。たとえば体重50kgの人なら20Lが上限なので、どんなに多くても25Lまでの板にしましょう。60kgなら上限24Lなので29L。それ以上のボリュームだと「正常に機能する板ではない」くらいに認識しておく位がちょうど良いです。

 

選び方②身長+8-10フィート(+20-25cm)の長さを選ぶ

たとえば身長が170cm(5'6)の人なら190-195cm(6'2-6'4)のサーフボードという事です。

サーフボードの長さを出すメリットは、「テイクオフのしやすさ」を増し「テイクオフに余裕を持たせる」ため。ボードが長ければ長いほど、ボードの走り出しが早く、うねりの状態から波に押される事ができます。結果、余裕を持ったテイクオフができるのです。

加えて、長い分同じ体積でも薄くできるので、ある程度浮力を出したとしても、レールアクションをできる板が手に入ります。

という事で、選び方①の浮力で②の長さのボードが手に入れば最高なのですが、残念ながら、既製品ではほぼ手に入れる事は不可能。なぜなら、前述の通り「初心者は浮力の大きいボードが良い」というのが業界の常識のようになっているからです。

では、どうすれば良いかというと…

 

選び方③板オーダーが無理なら+5Lの上限内でできるだけ長い板を選ぶ

本気でサーフィンに取り組むなら、絶対に板をオーダーすべきです。でも、正直、始めたての人であればあるほど、

「新品で板オーダーするのは気が引ける…」

「そんなお金無い…」

という人がほとんどでしょう。であれば、+5Lの上限内で、できるだけ長い板を選びましょう。

 

初心者は適切な浮力のサーフボードでサーフィンを上達させよう

サーフィンは、サーフボードで本当に激変します。最初は違いが分からないと思いますが、騙されたと思って、ぜひこの記事の通りやってみてください。ドルフィンがしやすくなるだけでも相当感動すると思いますよ!

TwitterInstagramでは、YouTubeで出す内容を先に少し出したり、このブログの記事をお知らせしているので、ぜひフォローしてください。という事で、僕は今日も海に行ってきます!

セネ山( @afsurf1 )でした🏄

▼ 関連記事 ▼

  • この記事を書いた人

セネガル山田(セネ山)

西アフリカのセネガルで宿「シェ山田」を運営しつつ、1日6時間・週5日のサーフィン生活満喫中|セネガルサーフツアー「セネサーフ」好評受付中|セネガル観光ラップで晋平太コラボ&TV出演も|著書『アフリカ旅行ガイドブック セネガル』|詳しいプロフィールはコチラ

Copyright© アフサーフ , 2023 All Rights Reserved.