アフリカ

アフリカ布の歴史・種類・通販

「アフリカ布、昔は京都で製造されてたって本当?」

「アフリカ布の種類、カンガとワックスとキテンゲって何が違うの?」

「日本ではどこで買えるの?」

 

アフリカ布って種類も豊富で、呼び名も沢山あり、違いがなかなか分からないですよね。

以前は僕もそうでした。汗

そこで今回は、代表的なアフリカ布である「アフリカンワックスプリント」と呼ばれる布の歴史と、カンガやボゴランなどを含むアフリカ布12種類を紹介

僕がおすすめする通販サイトも紹介します。

 

なお、アフリカ布について詳しく知りたい方は、以下の2冊がとても参考になります。

(この記事は、今まで100m以上アフリカ布を購入してきた日本人宿「シェ山田」オーナーのセネ山( @africa_shokaiがお送りします)

(ちなみに冒頭の写真のアフリカ布はすべて私物です笑)

(アフリカ旅行をお考えの方には、以下の記事もおすすめです)

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目次

アフリカ布の歴史

アフリカ布(アフリカンプリント)の歴史を紹介します。

 

起源はインドネシアのジャワ島の更紗(バティック)

まず、更紗(さらさ)とはなにかと言うと…

「インド発祥の木綿でできた模様のある染め物」の事です。

 

では、ジャワ更紗とは何かと言うと、文字通りジャワ島で作られた更紗で、「蝋結染(ろうけつ染め)」が特徴となっています。

 

※蝋結染(ろうけつ染め)とは

模様にしたい部分に蝋を塗り染色を防ぎつつ染色する手法の事。

筆などで布に溶かしたろうを塗ります。

 

ジャワ更紗は、手作業で作られていた、いわば「職人もの」の布。

それをインドネシアの旧宗主国だったオランダが「工業生産化した模造品」が「アフリカ布(アフリカンプリント)」の発祥です。

 

19世紀、オランダがインドネシア内で売ろうと開発するも失敗

ジャワ更紗を工業生産化し、市場を席巻しようと目論んだオランダ。

ですが、しょせんは「模造品」。

現地の人は「ろうの独特の匂いの有無」で、ホンモノと簡単に見分けをつける事ができたのです。

こうしてオランダの目算は外れたのでした。

 

「ベランダヒタム」が素地を作ったバティックブーム

オランダ領東インド軍(インドネシア)のアフリカ兵グループ「ベランダヒタム(Belanda Hitam)」。

1870年頃、兵士を引退した彼らの多くは、現在のガーナ(西アフリカ)へと帰っていきました。

同時に、インドネシアのジャワ更紗(バティック)もガーナへと渡ったのです。

 

1880年代に入り、オランダが西アフリカに商船で貿易を行っていると、ジャワ更紗を現地の人が強く欲しがった。

海外から帰還した兵士達が持ってきた外来品のジャワ更紗が珍しく、それに憧れを抱いている人が増えていたのでしょう。

 

19世紀、オランダが西アフリカで「Wax」を売り出し人気沸騰

これに目をつけたオランダは、早速「模造品」の製造を開始。

「Veritable Dutch Hollandais」や「Wax Hollandais」といった名称で売り出されたこのプリント布は、爆発的な人気を得ました。

ビジネスになると分かった事で、スコットランド、英国、スイスなどでも製造が開始されました。

 

20世紀、アフリカで独自の発展を遂げる

ワックスプリントの普及が進むにつれ、次第にアフリカの人の好みが布に反映されるようになりました。

結果、富裕層や権力者なども着用する衣服へとさらなる発展をとげたのです。

 

アフリカ独立とファンシープリントの台頭

1960年代、アフリカ諸国の独立と時を同じくして、アフリカンワックスプリントにコストダウンの必要性が生じました。

諸外国との貿易により、海外のさまざまな商品が手に入るようになったからです。

価格競争力を上げるため、各社は片面のみ柄をつける「デジタルプリント」を採用。

ワックスプリントよりも色鮮やかなその布は「ファンシープリント」と呼ばれ、ワックスプリントよりも普及するようになっていきます。

 

京都で製造されアフリカへ渡ったアフリカンプリント

実は、1960-70年代には、日本の京都でもアフリカ向けの布が製造され輸出されていました。

 

詳細は、京都の大手染工会社・大同マルタ染工のアフリカ布生産の歴史を紐解いた以下の本が詳しいです。

 

アフリカ布の種類

アフリカ布の種類について解説します。

 

アクウェテ布(Akwete cloth ナイジェリア・イボ族)

アクウェテ布は、ナイジェリア沿岸南東部のアビア州にある小さな村「アクウェテ」の手織りの布です。

サイザル麻、ラフィア、紡績綿を加工し作られるアクウェテ布はとても色鮮やか。

アクウェテ職人は100以上のデザインを織る事ができるそうです。

 

ウカラ布(Ukara ekpe ナイジェリア・イボ族)

https://creaturesofcomfort.tumblr.com/post/10647044589/igbo-ukara-cloth

ウカラ布は、ナイジェリアのイボ族の伝統的な藍染布。

木、羽、恋人、金属の棒、手、マスク、月、星などのシンボルが描かれています。

若い男性と閉経後の女性によって染められてきたこの布は、正装として用いられてきました。

 

アショケ布(Aso oke fabric 西アフリカ・ヨルバ族)

アショケ布(Aso oke fabric)は、西アフリカのヨルバ族の布。

(ヨルバ族はナイジェリア、ベナン、ガーナ、コートジボワール、シエラレオネなどに人口が多いですが、アショケ布はその中でもナイジェリアとベナンの文化を色濃く受け継いだ布です)

冠婚葬祭など、特別な時に身に着けられてきました。

 

アディレ布(Adire 西アフリカ・ヨルバ族)

アディレ布(Adire)は、西アフリカのヨルバ族の絞り染め布。

オバマ元大統領の妻のミシェル・オバマ氏もこのアディレ布のコンセプトを取り入れた服を着ていた事で一時注目を集めました。

 

ケンテ布(Kente cloth ガーナ・アシャンティ族&エウェ族)

ケンテ(Kente cloth)とは、アシャンティ族およびガーナのエウェ族の布です。

男性が織ります。

 

樹皮布(Barkcloth ウガンダ・ブガンダ族)

樹皮布(Barkcloth)は、ウガンダのブガンダ族の樹皮布です。

ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

 

泥染め/ボゴランフィニ(Mudcloth マリ・バンバラ族)

ボゴランフィニ(Mudcloth)は、マリのバンバラ族の伝統的な泥染め布です。

その質とデザインが高く評価され、現在は世界中で人気の布です。

日本で目にした事のある方もいるかもしれません。

 

カンガ布(Kanga タンザニア)

カンガ布(Kanga)は、タンザニアの布です。

衣類としてだけでなく、風呂敷のようにも使われます。

ワックスプリントとは別物です。

 

キテンゲ/チテンジ(Kitenge 東アフリカ)

キテンゲ(Kitenge)は、東アフリカで広く用いられている布です。

呼び名は違いますが、基本的にはアフリカンワックスプリントと同じものを指します。

 

シュエシュエ(Shweshwe 南アフリカ)

シュエシュエ(Shweshwe)は、南アフリカの布です。

元々は幾何学模様が特徴の藍染を指す名称だったようですが、現在では南アフリカで発展したカラフルな布もそう呼ばれるようになりました。

 

アフリカンワックスプリント(African Wax Prints 西アフリカ)

この記事の主題でもある「アフリカンワックスプリント(African Wax Prints)」。

上記の歴史で述べた通り、インドネシアのジャワ更紗をルーツに持つ、西アフリカの布です。

 

アフリカンワックスプリントと「ファンシープリント」の大きな違いは、柄のプリントが両面かどうか。

アフリカンワックスプリントは両面に柄がプリントされているのに対し、ファンシープリントは片面だけと、コストダウンが図られています。

残念ながら、現在は本物のワックスプリントはファンシープリントにとって代わられ、残り数社しか製造をしていない状況です。

 

ファンシープリント(Fancy print アフリカ)

現在、キテンゲや「ワックス」と称して売られている布の多くは、アフリカンワックスプリントの模造品であるこの「ファンシープリント」です。

 

上記以外にも色々あります

以上、ざっと有名なアフリカ布を紹介してみました。

有名ではない細かいものまで含めると本当に沢山の種類がありますので、すべては紹介しきれません。笑

例えばギニアの人もこんなキレイな織物を作っています

 

アフリカ布の通販

アフリカ在住6年目の僕がアフリカ布を通販で買うならここで買います。

 

Amazonと楽天

「え?」と意外に思うかもしれませんが、最近はアフリカ布を輸入している会社が、Amazonや楽天でもどんどん出品しています。

もちろん専門店に出向いて「ファンシープリントではなくアフリカンワックスプリントください(※注:別にファンシープリントが粗悪品でアフリカンワックスプリントが良品と言っているわけではありません)」と購入するのも良いと思いますが、初めて買う方は、とりあえずAmazonや楽天などの「使い慣れたサイト」でサクッとかんたんに買うのが手軽です。

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アフリカ布の歴史・種類を知るための本

アフリカンワックスプリントの歴史や種類については以下の本がとても詳しいです。

 

また、実は1960年代、日本の京都でもワックスプリントが製造され、アフリカに輸出されていました。

それについて記した貴重な本はこちら。

 

アフリカ布の服・バッグなど

アフリカ布で作った商品で日本で購入できるものは、セネガルのお土産の記事でも紹介しています。

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アフリカ布の歴史・種類に興味を持ったら現地へGo

アフリカ布に興味を持った人なら、アフリカは絶対楽しめます(断言!笑)。

ぜひ現地に訪れて実際に見てみてください。

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  • この記事を書いた人

セネガル山田(セネ山)

西アフリカのセネガルで宿「シェ山田」を運営しつつ、1日6時間・週5日のサーフィン生活満喫中|セネガルサーフツアー「セネサーフ」好評受付中|セネガル観光ラップで晋平太コラボ&TV出演も|著書『アフリカ旅行ガイドブック セネガル』|詳しいプロフィールはコチラ

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