「サーフィン・スノーボード・スケボーの違いは?」
「どっちが難しいの?」
この記事では、そんな疑問にお答えします。
(記事を書いているセネ山は、スノボもスケボーも少しやった事があり、現在は1日6時間週5日サーフィンしています)
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読むメリット
最後まで読むと、
- サーフィンとスノーボード・スケボーの歴史・成り立ち
- 比較表で分かる3つのスポーツの違い
- それぞれの難しさ
を知る事ができます。
目次
【サーフィン・スノーボード・スケボーの違い・共通点・難しさ】歴史と関係性・成り立ち
サーフィン・スノーボード・スケボー。
「横乗り系スポーツ」「3S」とまとめて呼ばれる事も多い3つですが、実はスポーツの成り立ちにも意外な関係が。
という事で、まずは3つのスポーツの歴史と成り立ちを紹介します。
スノーボードとスケボーは「サーフィンから生まれた」
実は、スノーボードもスケボーも、サーフィンが元になってできたスポーツなんです。
これ、意外と知らない方も多いのでは?
スノーボードは、元々「スナーファー(Snurfer)」「スノーサーフィン」と呼ばれていて、サーフィンのようにボードにフィンがついているものもありました。
その後、海外のサーファーがブランドを立ち上げたり、日本でもサーファーの田沼進三さんが、「サーフィンのできない冬にもサーフィンがしたい(田沼さん曰く、当時は日本でウェットスーツが手に入らなかった)」という気持ちで、サーフボードと同じウレタンフォーム、グラスファイバー製のスノーサーフィンボードを作ったりと、さまざまな試行錯誤を経て、少しずつ現在のサーフボードの形になっていきました。
スケボーも、サーファーが考え出したスポーツです。カリフォルニアのサーファーが「波の無い日にもサーフィンの練習がしたい」と、水を抜いたゆるやかな傾斜のあるプールで滑り始めた事から流行がはじまりました。
元々はサーフィンの練習用であり、「サーフスケート」というサーフィン練習用のボードもありますが、今では「スケートボード」というジャンルが確立していますね。
サーフィンは「元祖ボード系スポーツ」
サーフィンの歴史は古く、西暦400年頃にはじまったと言われています。
詳細は以下の記事をご覧ください。
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【サーフィン・スノーボード・スケボーの違い・共通点・難しさ】比較表
サーフィン・スノーボード・スケボーの違い・共通点・難しさの比較表を作ってみました。
サーフィン | スノボ | スケボー | |
乗る向き | 横 | 横 | 横 |
フィールド | △ 海上(動く) | ○ 雪上(少し動く) | ◎ 地上(動かない) |
乗る(立つ)難易度 | 要練習 | 初回から | 初回から |
ケガしにくさ | ○(一部△) | △ | △ |
初期費用の安さ | △ | ○ | ◎ |
継続費用の安さ | △ | ○ | ◎ |
手軽さ | △ | ○ | ◎ |
(反復)練習しやすさ | △ | ◎ | ◎ |
はじめやすさ | ○ | ◎ | ○ |
順に解説します。
【サーフィン・スノーボード・スケボーの違い・共通点・難しさ】共通点は「板に横向きに乗る事」くらいしかない
3Sの共通点は、
- 板に乗る
- 横に乗る
事くらい。
ルーツは同じですが、ほとんど同じ事が無いですね。
【サーフィン・スノーボード・スケボーの違い・共通点・難しさ】違いだらけの3S
サーフィン・スノーボード・スケボーの違いを項目別に解説します。
フィールド:陸上と海という圧倒的違い
- サーフィン:海上
- スノボ:雪上
- スケボー:地上
と、フィールドはすべて違います。
特に、海と陸上(雪上、地上)というのは大きな違いです。
乗る(立つ)難易度:立つ事すら難しいのがサーフィン
スノボとスケボーは、初めての人でも、板の上に立てない(乗れない)人はほぼいません。
ですが、サーフィンは、立てるようになるハードルがとてつもなく高いです。
ケガしにくさ:水上はケガしにくい(ただしリーフと大波に注意)
陸上のスノボ・スケボーは、転ぶと大怪我に繋がりやすいですが、海上のサーフィンは比較的ケガしにくいです。
ただし、リーフブレイク(海底が岩や珊瑚)や大波、極端に浅い場合は、一気に危険度が上がるので注意が必要です。
初期費用の安さ:最安はスケボー
スケボーは、スケートボードさええれば始められる気軽さが魅力的ですね。
スノボは、どこでもレンタルがあるので便利です。
一方でサーフィンは、多くのショップがスクールに参加する前提でのレンタルを行っていますが、レンタルだけできるショップはそれほど多くはありません。
継続費用の安さ:スノボ・サーフィンはそれなりにかかる
スノボもサーフィンも、必要な道具が沢山。
また、交通手段としての車や、交通費(ガソリン代)までを考えると、相当な出費です。
手軽さ:一般レジャーとして発展したスノボ、板1枚で始められるスケボー
スキー場という、スキーのための場所が人工的に用意されているスノボ。レンタルもその場で可能。
場所を選ばず、板と道路があれば始められるスケボー。
それに対して、日本でのサーフィン環境は、まだまだ手軽とは言えません。
(反復)練習しやすさ:同じ波は二度と無い。毎回が本番で、初心者は練習すらできない
僕は、サーフィンは世界一難しいスポーツだと思っています。
その大きな理由の一つが「初心者は練習すらできない」という事。
どういう事かというと…
たとえばサッカーの場合、パス、ヘディング、スローイン、ドリブル、シュートなど、個別に練習をする事が可能です。
通常サッカーの試合では、シュートは、パスやドリブル等でゴールの近くまでボールを運んでからするものですが、その先に行うシュートも練習できるわけです。
一方でサーフィンの場合、ライディング(板に乗り波に乗る)をしないと始まらないわけですが、ライディングをするためには、その前段階のすべての動作(ゲティングアウト、ドルフィンスルー、波待ち、パドリング、テイクオフ、etc...)を正しく行う必要があります。
さらに、仮にすべてが上手くできるとしても、自分より上手い人がいる場合、その人が波に乗ってしまいます。
こんなスポーツ、他にあるでしょうか?少なくとも僕は知りません。
はじめやすさ:レジャーとして一番身近なのはスノボ
「スノボをやる」という人でなくても、スノボに行った事がある人はたくさんいます。
これが、娯楽として普及したスノボのすごさです。
一方で、スケボーはどこかでレンタルして始める事は稀。
サーフィンは、ビギナー向けのレッスンを受講する事は簡単ですが、その後に自分ではじめる段階のハードルが少し高いです。
このようにまとめてみると、色んな面でサーフィンの難しさを感じますね…
【サーフィン・スノーボード・スケボーの違い・共通点・難しさ】サーフィンをスノボで例えると…
サーフィンをやった事ない人にサーフィンの難しさを説明する時に、僕がよくするたとえ話がコレ。
サーフィンをスノボで例えると…
・リフトは無く、自力で山頂へ行かなくてはならない(ゲティングアウト)
・登山中に雪崩(なだれ=波)が発生し行く手を阻む
・山(波)が動く
・山の形が変わる
・山の大きさが変わる
・山の取り合いになる
・動く山の上を滑る
・山を滑るために手で漕ぐ必要
・山で転ぶと雪に飲み込まれて息が苦しい
・車で1時間かけてきたのに山(波)が無い事がある
などなど…
【サーフィン・スノーボード・スケボーの違い・共通点・難しさ】どれも楽しいが、サーフィンだけは違う理由
サーフィンだけは、もはやスポーツという枠を超えて文化やライフスタイルの域にある。
この事については、別途記事で記そうと思います。