おじが某サーフショップ経営者のセネ山( @afsurf1 )です。
「サーフィン用デッキパッドメーカーのおすすめは?」
この記事では、そんな疑問にズバリお答えします。最後まで読むと「良いデッキパッドをネットで見つけられる」ようになります。
先に結論を言うと、僕のおすすめは以下の6ブランドです。
・6位:OAM(ON A MISSION オンアミッション)
・同率3位:オーシャン アンド アース(Ocean & Earth)
・同率3位:チャネルアイランド(Channel Islands)
・同率3位:ダカイン(DAKINE)
・1位:FCS(エフシーエス)
・試してみたい:FREAK(フリーク)極薄&軽量
です。以下で各ブランドの歴史や、デッキパッドの性能・評判を詳しく解説していきます。あなたの好きなブランドも、ぜひTwitterや記事下のコメント欄で教えてください◎
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なお、以下の目次を見ると、この記事の概要が分かります。
目次
- 1 サーフィン用デッキパッドの選び方
- 1.1 激安・無名のデッキパッドは避けるべし
- 1.2 ボードに合わせて調整できる「分割型」が無難
- 1.3 柔らかすぎる・ぶ厚すぎるものはNG
- 1.4 中古ボード売り場で感触を確かめよう
- 1.5 キックテールの高さは「2.5cm以上」が良い
- 1.6 デッキパッドのグリッドパターンは「ダイヤモンド型」(というか少しナナメ向き)がおすすめ
- 1.7 グリッドパターンよりも重要なのは「吸着力」と「滑りにくさ」
- 1.8 はがれにくいものを選ぶべし(例:3M社製の粘着テープ)
- 1.9 軽いデッキパッドを選ぶべし
- 1.10 おしゃれなデッキパッドの色が「瞬時の判断」に関わる
- 1.11 使ってみないと分からない事もある
- 1.12 オルタナ系ボードでは貼らない人も多い
- 1.13 【豆知識】デッキパッドの種類(作り方)は2種類
- 2 サーフィン用デッキパッドのおすすめ人気ランキング14選
- 2.1 6位:OAM(ON A MISSION オンアミッション)
- 2.2 同率3位:オーシャン アンド アース(Ocean & Earth)
- 2.3 同率3位:チャネルアイランド/アルメリック(Channel Islands/Al Merrick)
- 2.4 同率3位:ダカイン(DAKINE)
- 2.5 2位:クリエイチャーズ(CREATURES)
- 2.6 1位:FCS(エフシーエス)最新で最高のデッキパッド
- 2.7 FREAK(フリーク)世界最軽量の極薄デッキパッド
- 2.8 アストロデッキ(ASTRO DECK)世界初のデッキパッドブランド
- 2.9 ゴリラグリップ(Gorilla Grip)おしゃれなデッキパッドが沢山
- 2.10 ツールス(TLS TOOLS Surf Product)日本発の世界ブランド
- 2.11 オクトパス(OCTOPUS IS REAL)フロントデッキが人気
- 2.12 プロライト(Pro-Lite)老舗デッキパッドブランド
- 2.13 シンジケート(SYNDICATE.JPN)あの日本人プロも使用
- 2.14 ファーキング(Far King)ワックスメーカーとして有名
- 2.15 ファイヤーワイヤー(Firewire)サーフボード界の革命児
- 3 サーフィン用デッキパッドは特にFCSとクリエイチャーズがおすすめです
サーフィン用デッキパッドの選び方
サーフィン用デッキパッドを選ぶ際に重要なポイントを実体験とともに解説。
激安・無名のデッキパッドは避けるべし
激安・無名のデッキパッドは避けた方が無難です。「デッキパッドなんてどこのメーカーでも大差無いでしょ?」と思っていた僕は、それで大失敗しました。コチラの記事で僕が使ってガッカリしたデッキパッドのブランドを書いておくので、あなたは手を出さないようにお気をつけてください。
ボードに合わせて調整できる「分割型」が無難
個人的には、一体型(1ピース型)よりも分割型(多いのは3ピース/5ピース型)がおすすめです。というのも、1ピース型だとテールの形状によってはマッチしない恐れがあるから。特にネット通販で買おうとしている場合は、一体型を選んで幅が小さすぎたら悲惨です。一方で、分割型ならボードの幅に合わせて柔軟に貼り方を変えて対応可能。どこまでレールギリギリに貼るかも好みなので、そうした細かい調整ができるのも魅力の一つです。
「初心者は一体型が良い」という人もいます。たしかに貼りやすさだけを考えたらそうですが、そもそもフィットしなかったら話になりませんので。もちろん、ボードを持参してサイズを確認する事が出来るなら良いと思います。
なお、分割型はピース数が異なりますが、基本的には3ピースを選ぶと良いです。その上で、変えたいと思う点が出てきたら(例:もっと幅広い面をカバーしたい)と思ったら、次はピース数を変えると良いでしょう。一般に、5ピースのものは3ピースよりも広範囲をカバーできます。
柔らかすぎる・ぶ厚すぎるものはNG
デッキパッド、ただ乗る分には、ぶ厚くて柔らかい方が感触は良い気がするのですが、ショートボードでアクションをする場合は、蹴り込みのパワーを吸収してしまい、反応の遅さに繋がってしまいます。また、足の裏に波の感触が伝わりにくくなり、結果として瞬時の判断に遅れが生じる事も考えられます。なお、冒頭で挙げたメーカーのデッキパッドならなんの問題も無いので安心してください。
中古ボード売り場で感触を確かめよう
中古のサーフボードが売っているお店に行き、そこにあるボードのデッキパッドを触って確かめてみましょう。そうすると、さまざまなメーカーのデッキパッドの感触をいちどに確かめられます。ある程度使い込んだ板で、パッドがどんな状態になっているか確かめる事もできるので、耐久性のチェックにもなりますし、これ、地味にオススメの方法です。
また、周囲にサーファーがいるなら、その人のデッキパッドを触らせてもらったり、使ってみての感想を聞いてみると良いでしょう。
キックテールの高さは「2.5cm以上」が良い
どっちかというとキックテールは高い方が良いです。というのも、キックテールが高いほど、ステップバックした時の足の引っかかりが良く、ターンやドルフィンもしやすくなるからです。
平らめなデッキパッドは、パドル時に邪魔に感じる事が少ない、キックテールが低いので緩やかな足場になり足を置きやすい等のメリットはありますし、好みで選んでも良いのですが「迷ったら高い方」にしておくと良いです。
デッキパッドのグリッドパターンは「ダイヤモンド型」(というか少しナナメ向き)がおすすめ
デッキパッドの表面の凹凸のデザインの事を「グリッドパターン」と言います。基本的に四角い正方形のような形をしている事が多いです。ノーズに対して垂直になっているものと、少し斜め(四角形の角がノーズ側を向いているもの)とがあります。ちなみに、5位にランクインした「OAM」はダイヤモンドグリッドで特許を取得しています。
(画像 例えばこんな感じ)
僕は両方試した結果、斜めを向いているパターンの方が、グリップ力があるように感じました。とはいえ…
グリッドパターンよりも重要なのは「吸着力」と「滑りにくさ」
これなんです。僕らが想像しているよりも、各メーカー、表面の加工を研究していて、
みたいな最先端・高性能なパッドもあるんです(以下の各メーカー説明で解説してます)。
はがれにくいものを選ぶべし(例:3M社製の粘着テープ)
デッキパッドはボードに張り付けるわけですが、その肝となるのが「粘着テープ」。できる限り粘着テープのメーカーも確認した方が無難です。有名デッキパッドブランドの多くが「3M社(世界最大級の化学素材メーカー)」のテープを使用しているので、これを使っているものは「だいたい大丈夫」だと思います。
(「だいたい」と書いたのは、過去、それでもはがれてしまったブランドのパッドがあったからです)
貼り付けの際は、事前にボード表面を綺麗にする事が大切です。また、ドライヤーでデッキパッドを少し温めると吸着力が増すのでオススメです。
(ちなみに、デッキパッドをはがす時もドライヤーで温めると簡単にはがれます)
軽いデッキパッドを選ぶべし
デッキパッドの重さもできるだけ軽いものを選びましょう。
という気持ちはもちろん分かりますし、僕も元々気にしていませんでしたが、サーフィンって、ボードだけでなく、フィン、リーシュコード、デッキパッドと、実は意外と重さを左右するアイテムがあります。それぞれの重さは少しでも、チリも積もれば山となると言うように、最終的に大きな違いとなります。
おしゃれなデッキパッドの色が「瞬時の判断」に関わる
サーフィンは「カッコ良さ」「スタイリッシュさ」が大切なスポーツ。デッキパッド選びでは機能性が一番大事なのは言うまでもありませんが、機能性がほぼ変わらないと思うのなら、おしゃれでカッコ良いと思う方を選びましょう。デッキパッドだけでなく、リーシュコードなどの小物も、サーフボードの色と合わせて選ぶとオシャレです。僕はボードのノーズがピンク色なので、リーシュコードをピンク色にして合わせています。
上のリーシュと下の板↓を合わせて使ってます。
というのが、普通のデッキパッドの選び方の記事で言われる内容でしょう。でも、この記事はそれで終わりません。色選びでもっとも大事な事は、デッキパッドを貼る部分やその付近のボードの色とは違うものを使った方が良いという事。というのも、デッキパッドとボードの境目が分かりやすくなったりするからです。その境目を意識してみる事がどれだけあるのか、という事ですが、僕はサーフィンに関しては一瞬の判断力が成否を分けるシビアなスポーツだと思っているので、少しでもプラスに働く可能性がある事は、どんどん取り入れるようにしています。
使ってみないと分からない事もある
撥水性や水はけが良いか(水を吸収して重くならないか)、など、他にも気を付ける事はありますが、こうした事は正直使ってみないとなかなか分かりません。使ってみて、どうしても嫌だと思ったら貼りかえましょう。
オルタナ系ボードでは貼らない人も多い
デッキパッド、オルタナ系ボードでは貼らない人が多いですね。ショートボードのように鋭いターンや蹴り込みを必要としない(そういう乗り方をしない)オルタナボードでは、デッキパッドを貼らず、ワックスを塗っている人が意外と多いです。ボード自体のカラーや形状のスタイリッシュさが際立つので、それはそれでオシャレなんですよね。
という事で、この後いよいよデッキパッドの紹介ですが、その前に1つだけデッキパッドの豆知識を紹介。
【豆知識】デッキパッドの種類(作り方)は2種類
EVA樹脂やウレタンが原材料として使われるデッキパッド。その種類(作り方)は大きく2種類あります。「ハードトラクション」と「ソフトトラクション」です。
ハードトラクション
ハードトラクション(特に熱成形により製造されたトラクション)は、名前の通り固めで、耐久性に優れたパッドです。見た目も綺麗で、
SUPやカイトボード等でよく使われるパッドです。ボードに貼るのも簡単ですが、耐久性の反面、滑りやすいのが難点です。
ソフトトラクション
ソフトトラクションは、ほとんどのサーフブランドがデッキパッドに採用しています。製造工程としては、フォームのシートは、溝パターンを一方向だけ切断する機械に供給されます。その後、フォームは反対方向に再配置され、マシンに戻されます。そうした工程なので、結果として得られるパターンは、左右対称のパターン、もしくは、滑りにくい面と滑りやすい面(表面の向きとカット的に)になるパターンのどちらかとなります(正方形型 or ダイヤモンド型)。一般的に、ソフトトラクションはハードトラクションよりもはるかに滑りにくくなりますが、一方で耐久性は低くなります。
サーフィン用デッキパッドのおすすめ人気ランキング14選
サーフィン用におすすめの人気デッキパッドを、サーフショップ店員や周囲のサーファーの口コミ、および僕の実体験を元に紹介します。本気で選んだら結局ベスト6になり、それ以外はランク外という少し変わった結果になりましたが(笑)、ぜひご覧ください。
6位:OAM(ON A MISSION オンアミッション)
僕が6位にランクインさせたのが、OAM(ON A MISSION オンアミッション)です。知らない人も多いと思いますが、実は1992年、あのテイラーノックス(元CTサーファーでレールサーフィンの元祖とも言われる)やシェーンドリアン(ビッグウェーバーとして有名な元CTサーファー)をはじめ、マロイ兄弟、ベンジーウェザリー、ロスウィリアムズ、テイラースティールなどのプロサーファーによりアメリカ西海岸で設立されました。OAMは元々はただのブランドではなく、彼らの人生哲学。常に「On A Mission」に生きる事。この哲学を通じて「旅するサーファーに最高のギアを提供する事」をコンセプトとしたブランドが出来上がりました。
という事で、海外(特にアメリカ)では結構名の知られたブランドなんですよ。同時にクオリティについてもなかなか良い。僕がそう言える理由は…
セネガルで売っていた4~5ブランドのデッキパッド(デッキパッドの元祖「アストロデッキ」含む)と比較した結果、OAMが一番良いという結論で購入。結果としては、正解でした。グリップ力かなりある。これを買って「失敗した…」と思う人はいないと思う。ちなみに小林圭選手もOAM使ってます。僕的には、これから紹介する上位のブランドには劣りますが。
同率3位:オーシャン アンド アース(Ocean & Earth)
あの五十嵐カノア、オーウェン・ライト、アンソニー・ウォルシュなどがチームに所属しているOcean and Earth(オーシャン アンド アース)。1978年にブライアンクレガンらによって設立されたオーストラリア・NSW(ニューサウスウェールズ)発のブランド。個人的には「スィーベルからスィーベルまで一切つなぎ目の無いリーシュ」や、3千円程度と安くて使い勝手も良いサーフキャップを良いなと思っているブランドですが、最近デッキパッドについても注目度が高まっています。
僕は使った事が無いですが、使用したサーファーの評判は良いです。
同率3位:チャネルアイランド/アルメリック(Channel Islands/Al Merrick)
解説の必要のないブランドですね。サーファーなら全員が知っている(知らない人はサーファーではないというレベル)という位に有名なチャネルアイランド(アルメリック)。サーフボードのブランド(メーカー)として世界的に有名・人気ですが、さすがです。デッキパッドの品質も間違いなく世界レベル。正直CIのロゴマーク見たら安心するレベル。板もデッキパッドもCIって人も多いですよね。
実際僕は、過去のボードでCIのデッキパッドを使っていましたが、バッチリでした。やっぱりボードを作っているだけあってボードの事熟知してますから。
同率3位:ダカイン(DAKINE)
デッキパッドと言えばダカインって人も多いんじゃないでしょうか。現役CTサーファーをはじめ、多くのトッププロから愛されているダカインのデッキパッドの堅実さは間違いない。
サーファーのRob Kaplanが1979年、マウイ島のノースショアではじめたDakineは、サーフィン、スノーボード、スケートボード、マウンテンバイク、スキー、ウィンドサーフィン、カイトボード、旅行に役立つアイテムを作っています。
トッププロのジョン・ジョン・フローレンス、ジョエル・パーキンソン、ヤゴ・ドラ、カリッサ・ムーアと、そうそうたるメンバーがダカインのチームに属しています。それだけ信頼性の高いブランドという事です。
僕は正直使った事が無いのですが、それでも周囲のサーファーがよく使っていたのと、評判の良さを聞いているので信頼しているブランドです。
2位:クリエイチャーズ(CREATURES)
断言しますと、正直いまの所は、デッキパッドは、クリエイチャーズかFCS選んでおけば良いです。これは十数年来懇意にさせていただいている某サーフショップの店員さんのお墨付き。どっちを選ぶかは好みかなと。僕はFCS派ですが。
サウスウエスト・ワシントンに拠点を構えるクリエイチャーズは1972年、サーファーのライフスタイルをサポートするために創設されたブランド。創設者のジョン・マロイは1972年、コンテナ船に乗ってロサンゼルスを出発し、太平洋を駆け巡ってオーストラリア西部に向かった。ヤリンガップ(Yallingup)に到着した時、彼は楽園を見つけた事に感動しました。混雑していない波、見事な海岸線、素晴らしい友達…。そこでジョンは生計を立てるために、リーシュコードを作り始めました。史上初のウレタンコードを発明したのも、ステンレス鋼のスィーベルを発明したのも彼。常に革新に挑戦する姿勢のあるブランドです。
なお以下のグリフィン・コラピントのシグネチャーモデルは、キックがかなり高めに作られているので、キック高めが好きな人にはかなりオススメです。
1位:FCS(エフシーエス)最新で最高のデッキパッド
FCSは「世界一のフィンブランド」ですが、僕は同時に「世界一のデッキパッドブランド」だと思っています。最新のFCSのデッキパッドは「ヤモリ」の足裏のナノレベルの毛を表面に再現し、濡れるとより吸着力を高めるという革新的なテクノロジーを採用しています。また、微細な穴を開ける事で、足を置いた際に真空になり、さらに吸着力を高めるとの事。以下で詳しい説明を観る事ができます。正直、他社からこれより革新的なテクノロジーが出てくれば別ですが、現在は頭一つ抜けている気がします。実際に使っている人に聞いても評判が良いです。
と、ここで終わりではありません。ここからは、今回のランキング外ではありますが、最近僕が気になっているデッキパッドブランドや、デッキパッドの元祖ブランドなど、特徴のあるブランドを紹介。
FREAK(フリーク)世界最軽量の極薄デッキパッド
僕が最近特に気になっているのがこのFREAK(フリーク)です。ほとんど誰も聞いた事の無いブランドだと思いますが、注目に値する性能です。
2006年にアメリカで創業されたフリークのデッキパッドは、大きな特徴が「世界最軽量のデッキパッド(FREAK社調べ)」である事。通常のデッキパッドの半分以下の厚み(1.8mm)を実現しているとの事で、足裏で波の感触をしっかり感じる事ができます。
また世界初の「360度トラクションコントロール」を実現するデッキパッド。どういう事かというと、全方位から、どの方向からでも、グリップ力があるという事。また写真を見ると分かりますが、正方形やダイヤモンド型のグリッドと異なり「12か所の角」を持つパターンなので、グリップ力が違う。これ、かなりすごいです。キックも約3cmと高さ十分。フリークのデッキパッドは現在もカリフォルニアで製造されていて、エンボス加工と独自のクロスカッティング製法を採用している事からも、クオリティの高さへのこだわりが感じられます。一度試してみたいと思わされたデッキパッドです。以下のように、薄さとグリップ力がサーフィンよりシビアに求められる「スキムボーダー」の人でもすでに使っている人がいるみたいなので、がぜん購買意欲が湧いています。
#フリーク のデッキパッド届いた!アーチバーのサイドに貼ります。股関節も診て貰ったし、連休我慢した分、2日は絶対行く。ボードを置いたらすぐに乗れるようになりたい。 pic.twitter.com/Q2bsDth2UM
— aichan (@830aichan) July 27, 2020
僕がこのブランドを知ったのは、英語でサーフィンについて色々調べていた時だったと思います。日本では全然知られていなくても、世界に目を向けてみると面白い商品があったりするので、僕は英語やフランス語でもサーフィン情報をチェックしています。
アストロデッキ(ASTRO DECK)世界初のデッキパッドブランド
ASTRO DECK(アストロ デッキ)は、世界で初めてデッキパッドを開発したブランド(メーカー)。
トム・キャロルも、ケリー・スレーターも、マーティン・ポッターも、ショーン・トムソンも、ウェイン「ラビット」バーソロミューも。「世界中の最高のサーファーは全員、ずっと、もしくは一度はAstrodeckに乗っている。アストロを手放す唯一の理由は、誰か(スポンサー)が彼らにお金を払うから」とまで言われる、伝説的なデッキパッドです。
アストロデッキを世に広めたハービー・フレッチャーは、昔から今までずっと、サンクレメンテ(カリフォルニア)でサーフィンの歴史とともにすごしてきました。ハービーはロングボーダーでありシェイパーで、独特のライディングスタイルで1960年代と1970年代を席巻しました。1975年にジム・ヴァン・ヴレックがAstrodeckを設立しましたが、1年後、ハービーが会社を買収し、グリップのコンセプトを再設計し、世界中に広めました。
現在にいたるまで、世界中で愛用されているアストロデッキ。僕は先日、新しいボードに貼るデッキパッドを選んでいる中で、アストロデッキに出会いました。触ってみた印象は…
しっかりしているというか、頑丈そうな印象でした。ただ、僕的にはOAMがダイヤモンド型だった事と、自分に合いそうだと思ったのでOAMにしました。
ゴリラグリップ(Gorilla Grip)おしゃれなデッキパッドが沢山
ゴリラグリップは、1980年代、デッキパッド黎明期に生まれたブランドです。
(アストロデッキが世界初のデッキパッドを生み出したのが1976年)
1980年代にはすでにプロツアーでも使用されるなど、目覚ましい拡がりを見せました。当時は画期的だった「センターデッキ」と「3Dダイヤルパッド」を広めたのもゴリラグリップです。世界初のプリントパッドを発表するなど、ファッション性にも優れているため、コアなファンがいます。
中にはこんな「おっぱい型」のものも(笑)
興奮してサーフィンのパフォーマンスが上がるという噂です(いま考えました)。デッキパッド側に頭を置いてパドルしないように注意ですね(笑)
ツールス(TLS TOOLS Surf Product)日本発の世界ブランド
Tools(TLS)は1998年、日本で始まったブランドです。「かゆいとこにも手が届く」ではないですが、サーフィン関連ツールのラインナップは世界のどのブランドにもひけを取りません(というか、たぶん世界一かも)。世界展開も積極的に進めていますし、あのJOBことJamie O’Brienもチームに入っています。僕はJOBの大ファンなので、TOOLSには秘かに思いを寄せています。
ただ、今まで僕の周りにはTOOLSのデッキパッドを使っている人があまりいなかったので、品質については「正直よく知らない」のです。なのでランク外にしましたが、ネット上での評判を見る限りはかなり良さそうです。
また、TOOLSは世界初のカーボン入りデッキパッドを発売しました。強度が増すので、エアーやフローターなど、特に激しいアクションをするサーファーには大きな味方となるでしょう。
あと、この映像、「外国人が考えるクールな日本×サーフィン」って感じで面白いです(笑)スーパーマリオっぽいのとか入ってるしw
個人的には、日本の品質へのこだわりは世界一だと思っているので、サーフィン業界でももっと目立ってほしいなと思っています。というか、いつか名実ともに世界一のブランドになってほしい。
オクトパス(OCTOPUS IS REAL)フロントデッキが人気
2015年に生まれた新しいブランドOCTOPUS(オクトパス)。プロサーファーのチッパ・ウィルソン、ディオン・アギウス、ネイト・タイラーらが立ち上げたこのブランドのデッキパッドは、ブランド名にちなみ「OCT GROOVE(オクトグローブ)」という、タコの吸盤のように足に吸い付く特殊な加工が表面に施されています。また、他のデッキパッドではあまり見かけない「CORDUROY GROOVE(コーデュロイグローブ)」という、洋服のコーデュロイのようなタテに線が入ったグリッドパターンを採用していて、特にフロントデッキは人気が高い。試す価値有りのブランドです。
プロライト(Pro-Lite)老舗デッキパッドブランド
1982年に誕生したプロライト。航空会社で働いていたビルとデイブという2人のサーファーが、自分のサーフボードを海外に運ぶ際に必要なトラベル用バッグを開発したところからはじまったブランドです。アメリカ初の旅行用サーフボードケースとして知られています。そこから商品ラインナップを拡大し、90年代には普段使いのサーフボードケースや、リーシュコード、デッキパッドなどを次々と開発。プロライトは何よりもまず「旅行会社である」というコンセプトのもとで製品が作られているので、耐久性などには信頼が持てる気がします。老舗デッキパッドブランドの一つと言って良いでしょう。
シンジケート(SYNDICATE.JPN)あの日本人プロも使用
日本発(?)のサーフギアブランドのシンジケート。最近はYouTuberとしても有名な村田嵐をはじめ、村上舜、新井洋人など、現役バリバリのサーファー達がチームに所属しています。少しずつ拡がりを見せている印象で、今後注目のブランドです。
デッキパッドだけでなく、リーシュやソフトケースなどもあります。
ファーキング(Far King)ワックスメーカーとして有名
粘り気の強いワックスブランドとして知られるファーキング。オーストラリア発祥のブランドですが、ワックスだけでなくデッキパッドも作っています。サーファーの足のグリップについて考えるという意味では、ワックスの経験が活きてくると思いますので、個人的には悪くなさそうだなあと思います。どなたか使った事ある人がいたら感想教えてください。
ファイヤーワイヤー(Firewire)サーフボード界の革命児
1981年に西オーストラリアで設立されたFirewire(当時はNev Surfboardsと呼ばれていた)。サーフボードブランドとして有名で、あのケリー・スレーターやロブ・マチャドがチームに所属する事でも知られています。そんなファイヤーワイヤーにはデッキパッドもあります。これも使ってる人がいないのでなんとも言えませんが、サーフボードにおいては「LFT (Linear Flex Technology)」「Helium」「Timbertek」と、他社には無い独特のテクノロジーを採用した革新的なボードを次々と打ち出しているので、デッキパッドにもその位力を入れてくれているとしたら、高性能なのではないでしょうか。
サーフィン用デッキパッドは特にFCSとクリエイチャーズがおすすめです
結論を繰り返しますと、僕としてはFCSとクリエイチャーズがおすすめなのですが、あなたはいかがですか?もし「ここのブランドの使って良い感じだったよ!」とかあれば、ぜひ以下のコメント欄やTwitterで教えてください。
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セネ山( @afsurf1 )でした🏄