2014年9月に始めたセネガル生活ですが、ついに…
5年目に突入しました。
「長いようであっという間でした」と振り返る言葉がありますが、正直あっという間とは言えないほど、色々ありました。笑
また、移住前に想像していたのとは、まったく違う状態です。
なので…
大きく方向転換します。
そこで今回は、ブログ1回目の投稿として、サッカーW杯後の気持ちの変化とやっていた事、そして今後やっていく事について記したいと思います。
目次
セネガルに対する気持ちが一段落した
一番大きな変化がこれです。
そこで、セネガル移住開始から今までの、自分の気持ちの変遷を記してみます。
2014年9月頃(出発前) ➡フランス語を学び以下の理念でビジネスしよう
1.アフリカから1人でも多くの人を経済的に豊かにする
2.日本とアフリカをつなぐ
3.日本(人)を元気にする
2015年夏~ ➡ビジネスに挑戦+セネガルの観光業復興+日本人が来るきっかけを一つでも増やそう
2016年夏~ ➡がっつりビジネスに挑戦+同上
2017年末頃~ ➡がっつりビジネス挑戦終了。観光業復興に注力しよう
2018年2月下旬~ ➡サッカーW杯を機にセネガルを盛り上げよう
2018年6月下旬~(←今ココ) ➡セネガルへの恩返しは一区切り。新たな方向へ。
実は、セネガルに住み始めてから、僕はあまり楽しむ事をしていませんでした。
「試行錯誤こそが人生」
「楽しい事は堕落だ」
「苦しい時こそ人生が充実していると言える」
と考えていたからです。
また、僕は人が好きなので、宿の宿泊者の方とも話したかったのですが、
「自分には楽しんでるような時間なんて無い」
「一日も早く両親を楽させたい」
という気持ちから、以前はコミュニケーションを必要最低限にとどめていました。
そうこうしていたら、気付けば自分の中で、辛さが限界まで大きくなっていました。
「自分は、もう少し楽しさを増やさないとダメになる」と学びました。
「自分もセネガルを楽しもう」
ようやくそう思えたのが、2017年の秋以降。少しずつ行動を変えていきました。
宿泊者の方と、積極的に話すようになりました。
妻と出会い、結婚。
2年半越しで、ガイドブックも完成。
そしてラップも始めた事で、2014年以来久しぶりに、心から楽しいと感じる日々を過ごす事ができました。
一区切りできたことで、今後の進む方向性を改めて考え始めました。
そこで出すことのできた一つ目の大きな結論が、
「今を全力で楽しむ」ということです。
最初にやったのは「妻に会いに行く事」
そこでまず最初にやったのは、離れて住んでいる妻に1か月間会いに行くことです。
(昨年10月に結婚した僕ですが、現在妻はマラウイ共和国に住んでいるため別居中です)
(2019年追記:離婚しました)
僕は一人で宿を運営しているので、そんな長期間、宿を離れる事は普通に考えたら不可能な事だと思います。ですが、とにかくまず、行くと決めました。
そのタイミングで宿泊にいらっしゃる方々に相談したところ、なんと僕が不在の間、宿の管理をしてくださることになりました。
やさしい宿泊者の方々のおかげで、僕は結婚後9か月経ってようやく、妻と会うことができました。その時の宿泊者の方々には本当に感謝しています。
(しかも、実は今月12月、その宿泊者の方が宿にリピーターとして戻ってきてくださいます!)
色褪せないラップの楽しさ あの日から続いてる遊びさ
次に、ラップです。
セネガル観光を盛り上げるための手段として始めたラップですが、 その楽しさから、自然と続けています。
そうしていたら…
プロ格闘家や、企業のブランドのテーマ曲を制作する事になりました。
現在も新曲の制作を行っています。
みなさまも、お気軽にご依頼ください。
宴会で使える「自己紹介ラップ」や、社員の団結力を高める「ラップ社歌」なども制作可能です。
プロ格闘家松元仁志さんの入場曲
(直近では11月17日に中国で試合だったそうです)
帽子ブランド「W@nderFabric」のPV
(芸人のおぎやはぎさんのラジオ番組「おぎやはぎのメガネびいき」とコラボした帽子制作などもなさっています)
結論。人生で一番楽しいのはサーフィンやってる時
そして、10月になってはじめた(再開した)のが、サーフィンです。
僕がサーフィンを初めてやったのは高校2年生の時。
それからケガや病気等により、合計で1年ちょっとしかやっていませんでした。
にもかかわらず…
初めてサーフボードを手にした日からいままで、自分の頭の中からサーフィンが離れたことは1日も無かったです。
今を全力で楽しむため、自分が本当にやりたいことは何なのかを考えた時に、真っ先に出てきたのがサーフィンでした。
(僕はセネガルで起業に挑戦するかどうか決める時、ナックルボーラーでプロ野球選手になるか、俳優や歌手、芸人などで全国的な有名人になるか、それとも、一生サーフィンだけやって生きる道を選ぶか、と、真剣に悩みました。そうした事もあり、今回自分がそう思ったのも極めて自然だと思います。)
人生2本目のマイボード、なんとセネガルで買いました。こんな未来は自分でも想像できませんでした(笑)
買った翌日からやり始め、ほぼ毎日海に入っています。
このサーフィンの楽しさってどうすれば人に伝わるのでしょうか…
日本の映画だと、加藤ローサや三浦春馬・坂口憲二・木村了が出てる『キャッチ ア ウェ-ブ』(「U-NEXT」のお試し期間で無料で観れます)とか勧めたらいいのかな…
とにかく最高なんですよ、サーフィンって。
”ちっぽけな世界一"になって気付いた「世界一になるより最高な事」
元々僕には「世界で一人の人間になる」「世界一になる」という目標がありました。
でもこれ実は、細かく条件を指定すれば、ほとんど誰もが当てはまるんです。
たとえば僕の場合なら「日仏ウォロフ語でラップした人は世界で一人だけ。つまり世界一(オンリーワン)」という事ができます。
ですが、そこで感じました。
「で、それに何の意味があるの?」
と。
W杯に向けて制作したラップPVでは、僕が目指した「世界中のアフリカのイメージを変える」という目標には遠く及びませんでした。
感じたのは、自分の圧倒的な発信力不足。
世界一になるのが大切なのではなく、それによって世界にどのような影響を与えられるかが重要だと感じました。
そこで発信力を持つためにも「世界的に有名な世界一(オンリーワン)」になろうと思いました。
では、どうやってなるのか?
努力はもちろん、戦術が必要です。たとえば、競技人口が少ない割に知名度が高いジャンルを狙うとか。
ですが、飽きっぽい僕には、大好きじゃない事は続けられません。
そもそも、大好きじゃない事を必死にやるのは、一つ目の結論である「今を全力で楽しむ」にも反する可能性があります。
そこで、無理に世界一を目指すのはやめ、こうする事にしました。
やりたい事が見つかったら、まずやってみる。
楽しいなら、一見なんの役にも立たなそうな事でも、全力で続ける。
「明日死んでも後悔しないように生きる」と言いますが、本当にそういう風に生きていく。
「え?」って思いました?そうですよね。
目標から逆算してToDoを細分化して1日ベースの行動数値目標にまで落とし込み云々…ってやらなきゃって。
世界一は甘くないって。
その通りだと思います。
でもですね…
なんかもう、それでいいかなって思いました。
「努力と思わず続けられる事がその人の才能」と言いますが、きっとそれ位に熱中できる事じゃなきゃ、そもそも世界的に有名になれる位すごい世界一にはなれないと思うのです。
それに、世界一になれなくてもこの方法なら…
少なくとも「毎日楽しい気持ちで生きる」事ができます。
「世のため人のため」を考えるのは素晴らしい事ですが、その結果自分が毎日を楽しめていなかったら、自分とその周りの人を苦しめる事になります。
遠い人の幸福のために、近くの人を不幸にするのは本末転倒です。
誰かのためを考えるよりまず先に、自分の心に素直に向き合って、自分が本当に何がしたいのか、その欲求に応えるようにしようと決めました。
ちっぽけな世界一になったおかげで、
「一番になれなくても楽しめる事」をやるのが最高なんだと気付けました。
だから、そういうことをやって一日一日を生きていきます。
これが二つ目の結論です。
称賛されなくていい。「意識低い系」でいきます
ラップという、人から笑われそうな事に取り組んだ事で吹っ切れた気がします。
そういう意味でも、ラップとの出会いは本当に大きかったです。
セネガルに来る時は、周りの人全員から反対され、呆れられても気にせずに来ました。
人の評価はどうでもいい。そんな気持ちでした。
でも正直、セネガル移住後の僕は、人の目を気にし過ぎていた気がします。
活動する日本人が少ないアフリカでは、何かをすれば、あっという間にオンリーワンになれる。パイオニアになれる。
アフリカで活動しているというだけですごいと思われる。
結果、人から注目される。
元々目立つのが嫌いではないタイプの僕にとっては、快感でした。
もちろん、注目されるためだけに何かをできるほど金銭的・時間的に余裕があったわけではありませんし、一つ一つの事は、その時「やってみたい」と感じたからこそ、全力で取り組んできました。
ですが、決断の際、もしかしたら無意識で「挑戦する価値がある」と打算的な考えも混じっていたのかもしれません。社会的な反響も、僕の判断材料の一つとなっていた事でしょう。
(そうして始めた事を「やめる大変さ」。嫌というほど、肌で感じました…)
(「やめる大変さ」の話は後日、セネガルでのビジネス経験から得た教訓を交えて記そうかなと思ってます。「読みたい」って方がいたらぜひTwitterなどで教えてください)
意識が高いのは良い事ですし、進歩を目指し困難に挑むのは素晴らしい事です。
ですが、今の自分の心が求める方向とは違うと感じました。
自分の喜びを、他人の評価に依拠するのはもうやめます。
これからしばらくは、
ただただ、自分が楽しい事をやる「意識低い系」でいきます。
三つ目の結論がこれです。
という事で、こんなものを書いてみました。
https://seneyama.com/emancipation-pro…-from-good-dream/
僕が楽しめば、もっとセネガルの魅力を発信できる。「アフリカNo.1の意識低い系」だからできる事
ラップを始めて、ダカールでのラップの大会を知りました。
サーフィンを始めて、ダカールの波の良さと、サーフスポットを紹介できるようになりました。
食べ歩きをする事で、ステキなレストランを知る事ができました。
セネガルでの生活を全力で楽しむ事で、もっとセネガルの魅力を発信できるようになります。
そこでこれからは、僕はセネガルで全力で遊ぼうと思っています。
(情報が多少海と音楽に偏るかもしれませんがw)
アフリカで毎日サーフィンとラップばかりやってる僕のような意識低い日本人もなかなかいないと思うので(笑)、今後は…
「アフリカNo.1意識低い系」を名乗っていきますw
僕が「アフリカNo.1意識低い系」として情報を発信する事で、台湾やハワイやフランスに遊びに行くように、気軽にアフリカに遊びに行ってみようと思える人が一人でも増えたらと思います。
来年セネガル出るかも。今のうちにセネガルで一緒に遊びましょう!
9月にセネガル移住開始から5年目に突入した僕。
とりあえず5年目は間違いなく「セネガルに来てから一番楽しい一年」になるでしょう。
宿をやりつつ、飽きるまで毎日ラップとサーフィンの2つをやっていきます。
食欲、睡眠欲、声欲(Say Yo! Cool)、海水欲の「セネ山的4大欲求」を満たして日々生きていきます。
なお、
・もしラップやサーフィンに飽きたり(しばらく無さそうですが笑)
・できなくなったり(ケガ・病気など)
・はたまたより良い環境が見つかったり
・サーフィンより優先したい事が見つかったり(実は今、別の国でやりたい事がいくつかあります)
・もしくは気が変わったら(笑)
僕は…
セネガルを出ようと思っています。
なので、セネガルにご興味をお持ちの方は、いまのうちに遊びに来てください。
「セネガル版ディズニーランド」として名高い(?)「マジックランド」でお待ちしています(待ってない)
セネガルの遊園地で僕と握手(しない)
(まあ元々こんな長くセネガルにいるなんて想像してなかったですし、なんだかんだいるかもしれませんが…)
(2019年9月追記:引き続きサーフィンにハマってるのでしばらくセネガルいそうです笑)
と言いつつ、宿バリバリ営業中。予約大歓迎です。なぜなら…
と色々記しましたが…
宿、普通にバリバリ営業中です。
ホームステイやフランス語レッスンやジャンベ教室やアフリカンダンスレッスンもセネガル相撲体験も、引き続きやってます。
(2019年9月追記:セネガルのサーフスポットを案内する「セネサーフ」もはじめました)
実は、どれもすでに来年の予約が入ってますし(来年半ばまで予約有)、予約がある間は、やめる予定はありません。いまは、新規予約もバリバリ受け付けています。
(最近特に嬉しいのが、セネガルにご再訪なさる方の存在です。今年9月にお越しになった方が早速ご再訪してくださったり、6月お越しの方が今月からご再訪なさる予定だったり、以前ホームステイした方のお姉さんからもホームステイをご予約いただいたり…)
海外旅行好き、アフリカ好きの方はもちろんですが、サーファーのみなさんも、めっちゃお待ちしています。
セネガルは頭半ダブル越えのパワフルな波がガンガン来ますよ。しかも海は人少なくてすいてます。
(特にシンゴさん、ずっと待ってますよ!笑)
この投稿をご覧のあなたと、セネガル産のビール「ガゼルビール」で乾杯できるのを楽しみにしています。